映画の感想
出光興産の発展にまつわる歴史をモデルにした映画で、日本の戦後復興期に立ちはだかる世界情勢の圧力に真っ向から対抗する大和魂が描かれていた。 泥臭い苦行に耐えながら、時代時代の先取りで成功に導いた功績は本当に素晴らしいと思うと同時に、今では考え…
異食症を患った主人公のハンターに、夫がかけた言葉が「結婚前に教えてくれ」だったの、とても印象に残っている。 誰しも人は壊れていく可能性はあるもので、何かあっても支えていくのが家族なのに酷いなぁ、優生思想だなぁ、怖い人だなぁと思って観ていた。…
性犯罪があっても、男は何も失わずその後の人生を順調に生きている一方で女だけが負の傷跡を抱え、セカンドレイプによるレッテルを背負い生きていかなければならない現状を描いた作品だった。 セカンドレイプが理解できない人と仕事をしたことがあるのだけれ…
【鑑賞のきっかけ】 安倍元総理が山上氏に殺害された事件後、Twitter上では「言論の自由」「暴力反対」の声が沢山流れていた。その幾重にも流れるツイートの中に、言葉に力があることを感じさせた作品としてこのムービーのことがつぶやかれていた。 ナチスや…
絵を描いているシーンの青いドレスが可愛くてきれいだった。 魚屋が日々訪れる日常、街のお店でガヤガヤと活気づいてる場面、お酒で潰れてる人やつけを払えと声をかけてくるような俗っぽいところなんかが出ていて当時の街の雰囲気がイメージしやすかった。 …
涙ちょちょぎれな映画だった。 もう会えなくなる悲しみを恋人視点を中心に親視点からも物語るストーリー。未来がない悲しみの中に希望をくれる映画だった。 万が一旦那を残して私自身がいなくなってしまうようなことがあったら、旦那には幸せになって欲しい…
機能不全家族にありがちな、親と子、友人と自分自身の幸せの境界が定まっていない様子が端々に表現されていて、私自身が過ごしてきた環境と重なった。 父親からのジンジャー自身に向けられる共感や、認めてもらえること、色んな話ができて安心していられると…
人から認められるために子どもを利用する母親たちの究極の状態を描いた映画だった。 現に私の母親が「子どものために頑張っている母親」になりたいがために、子どもの意見を押し潰して勉強させたり習い事をさせたりしていたので、あながち子どもを利用した自…
■観たきっかけ■ 三島由紀夫は防衛庁で割腹自殺をしたということは知っていたが、世間からしたら文学界で成功を収めている彼がなぜ壮絶な最期を選択したのか疑問に思っていたのでこの映画を観てみた。 ■感想■ 舞台となる1960年代の日本は、学生運動や共産主義…
■映画の感想■ 画家を目指していたヒトラーが、どのような経緯で差別的な思想に傾倒し、画家を諦め政治家を目指すようになっていったのか。画家になるためウィーンで下宿生活を送っていた彼の青年時代にフォーカスをあて、ユダヤ人への差別的な感情が政治的思…
■映画の感想■ ナチス政権を牽引していた人物は皆、敗戦後の国際裁判により全て解決したかのように思われた。しかし1950年代後半の西ドイツの現実は、アデナウアーの腹心グロプケのように、親衛隊の主要メンバーを務めていた者たちが裁きを受けることなく政界…
『この世界の片隅に』を観て ◆感想◆絵がとてもほんわかとしていて日常感が優しい風合いで描かれていた。けれど、その日常の出来事は、戦争に振り回され、人の命が粗末に扱われた壮絶な内容だった。明らかに危険な戦地へと、我が子を送り出さなければならない…
映画『告白』をAmazonPrimeで観ました。 賛否両論ある作品のようですが、私は色々と考えさせられる内容だったなと思っています。 ※以下の感想はネタバレも含みます 〜あらすじと感想〜 自身の受け持つ生徒が、我が娘を殺しながら何食わぬ顔で学校に通ってい…
【閲覧注意!ネタバレあります】 以下の感想にはネタバレ要素満載です。 自己責任でお読みください。 ●映画の感想〜ノクターナル・アニマルズ〜 元夫から突然届いた、胸糞悪くなる事件を描いた小説。少し読んだだけでも気が滅入るけれど、それでも読み進めて…
AmazonPrimeの会員になって、 映画を色々観れるのがとても嬉しい。 今更だけど、アイアムアヒーローを観ました。 グロテスクなのにポップで、 気分が下がるような気持ち悪さがなくて 楽しくスリルを楽しめた映画でした。 寄生獣みたいな感じですかね。 敵が…