『SWALLOW』を観た感想

異食症を患った主人公のハンターに、夫がかけた言葉が「結婚前に教えてくれ」だったの、とても印象に残っている。

 

誰しも人は壊れていく可能性はあるもので、何かあっても支えていくのが家族なのに酷いなぁ、優生思想だなぁ、怖い人だなぁと思って観ていた。案の定終盤で、子どもを産み、自分のいうことを聞く都合の良い妻が必要だっただけの本性が現れていてスッキリした。

 

エンディングの歌詞で、大切なことは健康であること、愛する人と過ごすこと、好きなことをすることって歌っていて、本当にそうだなぁと思ったよ。この3つは幸せに生きるのに欠かせないものたちなんだよね。過酷な労働や罵倒しかしない家族なら捨て去っても良いと思う。

 

私の1経験則的には、好きなことをすることって「自分なんか」っていう意識が根底にあると全然楽しめないかむしろ罪悪感を抱いてしまうから、まずは自分を否定したり詰めて来るような暴力から離れることが順序としては1番で、その後健康的な生活をして、健全な人間関係を構築した後にはじめて自分の好きなことが見つけられると思う。

 

この映画でも、異食症の原因の1つである寂しさの根源となる人たちから離れることを決行していたけど、これは本当に大事な一歩だった。

 

捨てるって大事だね。