映画『二つの真実、三つの嘘』の感想

人から認められるために子どもを利用する母親たちの究極の状態を描いた映画だった。

 

現に私の母親が「子どものために頑張っている母親」になりたいがために、子どもの意見を押し潰して勉強させたり習い事をさせたりしていたので、あながち子どもを利用した自己満足は至るところに蔓延っているんじゃないかと怖くなってしまった。

 

再び私の母親の話になってしまうのだが、「子どもは複数人いないと死んだりした時に耐えられない」というような、今考えるとサイコパスなことを言っていた記憶がある。Twitterでも賛否が分かれ炎上しているようなのだけれど、「産める年齢ならまた作れば良い」という短絡的・即物的な意見のような考え方に、私はどうしても気持ち悪さを感じてしまう。

ただ、私自身も、子どもを産む前は母親やTwitterで炎上をキメている人のような意見だった。「その子はその子しかいない」、「代わりは存在しない」という実感が本当になかったから…。今は母親と距離を置いて生活ができ、幸いなことに、おかしな感覚を修正してくれる旦那がそばにいてくれるのが何よりの救いです。

 

私は娘を大事に、私の意見で娘の意志を押し潰すことがないように気をつけたいと思いました。

 

話はだいぶそれましたが、なかなか考えさせられる内容ながらスリリングな展開だったので、飽きずに最後まで見れる映画でした。