不機嫌を振りまく人には近づかない

正社員を離脱して、早くも3ヶ月が経とうとしている今日この頃。多少の浮き沈みはあるものの、安定した精神状態で過ごせている。とはいえ、1人で都心へ出かけることは想像するだけで不安感に襲われてしまうので、まだまだ回復の途中。

 

最近の心の状態として、今までになかった心の動きが出てきた。それは、前職に対する「怒り」の感情。

精神状態が落ち着いてきたからこそ前職の仕事環境を振り返り、客観的に捉えることができるようになってきたのだけれど、この怒りの感情をどう処理していけば良いのかが分からないでいる。

 

気持ちの整理をするためにも、今抱いている「怒り」を明確にしようと思う。

 

【何に怒りを抱いているのか】

「不機嫌を振りまく上司」によって、私は上司の行動や言葉の端々から「どう行動すれば間違ってないか・不機嫌にさせないか」という思考で常にビクビクしながら仕事をしていた。

上司の「不機嫌」が現れるのは、私がミスをしたときは言わずもがな、不機嫌の原因が不明瞭なことも多かった。

 

ミス以外の原因が分かる時でも、私には解決しようのない「平社員ではどうにもできない会社への不満」だったり、単に動画を見続けて夜更しをして「眠い」、といった理由で私にはどうすることもできず、ただただ不機嫌な態度や言動に耐えていた。 

 

ミスしたからって部下に怒りの感情を好き放題ぶつけるって、人を何だと思っているのだろうか。

 

「眠い」って何事?会社に来ないで家でひっそりと寝ていて欲しい。

 

【反論しない思考になるまで】

上司と部下の関係は「指導」という大義名分の元、パワハラナチュラルに行われる。特に私の上司は「上司に合わせて仕事をするのが部下の仕事」とよく仰っていた方なので、要注意人物として警戒すべき思考の持ち主だった。

 

何らかの問題が起きた時にはもちろん、何の問題も起きていない時でさえ、私の仕事ぶりの諸所をかいつまんで「仕事のできない部下」という内容に落とし込んで話を進めていくため、その場で論破できるほどの力を持ち合わせていなかった私は対抗しきれず精神的に潰れてしまった。

 

「会社の不満は私にぶつけないで頂けます?」といった内容のことを言った覚えはあるものの、私の過去にしてきたミスと絡め、私の行動によって当部署が信用されないことの責任を負わせ、「だから話が上の人に通らない」と言ってくるような人だった。

 

何を言っても私が悪いことになり、徐々に徐々に私は反論する意欲を失い、ただただ耐える思考になっていってしまった。

 

【誰もが怒るであろうことにも怒れない】

眠い・疲れた、同棲していたパートナーと別れた、ダイエットしていて昨日から何も食べていない等々、仕事とは関係の無い個人的事情で不機嫌になり、イライラの矛先を向けてくることに対しては、例え上司であっても正直に怒って良かったことだし、さらにもっと偉い人に相談をしても良かっただろう。

 

ただ、度重なる「悪いのは部下」という刷り込みによって抑うつ状態になっている状態では、私の身の周りで起きている悪いことの全ては「私の行動が悪く、良い行動ができなかったからだ」という思考になっていた。寝不足で不機嫌な上司でも、「私のミスの汚名返上ができれば上司の機嫌が良くなるかもしれない」などと、自責の念や我慢の思考に陥ってしまい、なぜか「上司が悪い」という思考には至ることができなかった。

 

育ってきた家庭環境の影響もあり、私の自己肯定感は低く「自責の念」が強い傾向にあるため、上司の格好のサンドバッグになっていたんだなと思う。

 

【今の職場環境は…】

今、私が働いているところでは、不機嫌を振りまくような人と働くことが無く、とても安心して働くことができている。

時々、トラブル対応などで機嫌が悪くなっている人がいて、口調にキツさ・暗さはあっても人を傷つけるような言葉を直接ぶつけるような人はいないし、次の日には普通に戻っている人ばかりなので、人を常時ストレスのはけ口にするような人がいないのは非常に快適。

 

常に空気を読み、ビクビクしていた緊張感から解放され、少しずつではあるけれど、自分を責めて負の気持ちになることが少なく、プラスな気持ちの毎日を過ごせています。

 

【怒りの感情の行く末は…】

この怒りの感情が出てくると、精神的エネルギーを消耗している感覚があるから、できることならスッと永久に成仏させたい。

 

でも、ダメージがそこそこ大きかったから、きっと回復には時間がかかるのだろう。ゆっくり焦らず、おおらかで寛大な気持ちで受け止めるように心がけている。

 

「よく頑張った」と、自分を褒めてやりながら。

 

【最後に】

このパワハラを受けて、1つだけ良かったことがある。

 

「(外面だけでも)上機嫌でいよう」

「人に優しく振る舞おう」

「旦那&娘に優しくいよう」などなど、

 

人に優しく接することを心がけられるようになったことだ。

 

まだまだ旦那に当たり散らかすことが多々あるけれど、元上司を反面教師として、身近な人に優しく接して生きていきたい。