産後、メンタルクリニックを受診した話
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私は、産後に初めてメンタルクリニックを受診する決意をし現在も月1回のペースで通院をしています。
以前から(具体的には小学4年生辺りから)、ネガティブ思考や人見知り、プレッシャーに弱く自分を責める傾向にあるなどの鬱気質で、嫌なことがあるとすぐ死にたくなり、消えてしまいたい気持ちでいっぱいになるような状態でした。
小学生の頃から自覚があるなら「早く受診しなよ」と、
今になってみたら思えるのですが、
当時はメンタルクリニックへは偏見というか、敷居の高さというか、
「こんなことで通ってはダメ」といった、勝手なマイルールを持っていました。
また、「死にたい」と思って布団から出れずにグッタリしていても、
リストカットや実際に自殺をすることもなく、辛い気持ちではあるものの、
なんとなくやり過ごせていたことと、「仕事で成績が出せない」「ミスをした」など、原因が明確でもあったので、我慢をしていました。
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◆産後に受診を決意した経緯
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主に以下の2つの症状が出たことにより、生活がままならなくなり、
メンタルクリニックを受診する決意をしました。
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①イライラが止まらない
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とにかく何もかもにイライラしていました。
旦那に当り散らし、
最悪な時には、まだ新生児の娘にも怒鳴り散らしていました。
どれだけイライラしていたか、
くだらないエピソードですが、1つご紹介します。
<ゴミ捨て事件>
※まえおき:我が家では旦那がゴミを捨てるのがルールです
産後4ヶ月が経とうとしている、
ある、燃えるゴミの日のこと。
私は絶賛育休中でした。
小間切れな睡眠は体力的に辛かったですが、
仕事のようにノルマを追いかけたり、
上司に「早く」とせかされたりすることもなく、
旦那は部屋が汚れていても全然平気だったので、
自由気ままに、のんびりと育児をしていました。
なのに…。
旦那が仕事に行く時にいつも出してくれているゴミが出されていないだけで、
「何で捨ててないんだよ!」と、旦那に怒鳴り散らしました。
今考えるととても異常ですね…。
家族(特に旦那)との良好な関係を築く上で、治療することは必至の選択でした。
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②過去の嫌な記憶が蘇って眠れない
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社会人になってから1度も思い出さなかったような学生時代の失敗を思い出しては苦しくなっていました。
育休に入る前の仕事のミスや、幼い頃に先生に怒られた記憶なども思い出し、夜中に涙が止まらない日が続きました。
「産後鬱だな・・・」と自覚はあったものの、自然に治るだろうと10ヶ月ほど我慢しました。
でも、過去の嫌な記憶が思い出されることは止まることを知らず、常にゾワゾワ不快な気持ちを抱えて毎日を過ごしていました。
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◆受診までの話
~メンタルクリニックの探し方~
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・先生の年齢について
我が家の近くには、4つほどメンタルクリニックがありました。
どこの先生にかかれば良いか、ネットでの評価を探しますが、
口コミ件数が少なく、よく分からない状態でした。
あまりお年を召した先生だと、子育てのことや仕事のことなど、私が問題を抱えやすいことについて理解してもらえない可能性があると思い、できるだけ年齢が私と近い先生を選びました。(※ホームページには先生の生年月日は載っていないので、大学卒業年度から逆算しました)
私は近所で一番若いと思われる40代前半の男性医師のもとへ受診することにしました。
・予約の混雑について
初診の場合、予約をしていく必要があるクリニックだったので、まずは勇気を振り絞り、電話をしました。
受付の方はとても優しい感じの方で、予定と名前と電話番号だけを聞き、私の症状などは全く聞いてきませんでした。
ただ、予約ができたのは1.5ヶ月先でした。
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◆緊張した初めての受診
~用意したもの~
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・メモの持参をお勧めします
私は話すことが得意ではありません。
うまく相談できるかどうか、今の私の辛さを伝わるように説明できるかどうか、
どんなことを聞かれるのだろうかなどなど、不安がありました。
また、辛さのあまり泣いてしまい、説明ができない可能性も考え、
「これ読んでください」と先生に読んでもらえれば分かるような状態のメモを
予め用意していきました。
このメモがあったおかげか、取り乱すことなく、
淡々と冷静に受け答えができたので、メモの準備はして行くと良いかと思います。
ただ、メモに書き出すこと自体が辛い方は、無理に行う必要はないと思います。
私は予めメモを用意したとは言うものの、辛い過去の記憶の全てについては、辛すぎて具体的に書くことはできませんでした。他人に話せることだけをかいつまんで、伝えられることをメモに書いていました。
・薬の処方について
初めて処方された薬は以下の3点です。現在はセルトラリンは2錠となり、今も飲み続けています。
・セルトラリン・・・・1錠(夕食後)
・抑肝散・・・・・・・1包(朝夕食前)
・ミヤBM・・・・・・1錠(朝夕食後)
※ミヤBMは、抑肝散のお腹の調子が悪くなる副作用を緩和させるための
補助薬として処方されました。
状態としては、2週間程飲み続け、みるみるうちにイライラが改善され、嫌な記憶を思い出すことも無くなり、快適な睡眠を取れるまでに回復をしました。
また、なんとなく辛い状態で生きてきた私にとって、
「苦しい気持ちがない平穏な状態」で生きていることがとても新鮮で、
新しい人生を歩み始められたような感覚にすらなりました。
今、産後鬱で苦しんでいる方、産後でなくとも、
なんとなく生きるのが辛い、死にたい、消えたいと思っている方がいたら、
我慢するだけではなく、少しの勇気を出して、医療機関で治療をすることも
検討してみてください。