※ネタバレ注意!
生まれ育った田舎で起きるいきなり病。
谷の陰と呼ばれる地域に住む蔑まされてきた歴史のある地域に良く起きる病に疑問を持ち始めた良家の娘だが、その母親が真実を握り、過去を探ろうものなら暴力を奮ってでも静止にかかる異常さに気持ち悪さを感じる小説だった。
呪われたように部落差別をし、人の命をも奪っていくまでに至った母親の過去に関し、なぜそのようなことに至ってしまったのか小説の中では語られていなかったのが少し残念ではあるが、真実がじわじわと暴かれ、予想外の事実を突きつけてくるスリル感はとても爽快だった。